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お役立ちコラム

Bingからの集客は無視するべきではない? 条件が揃えばブルーオーシャン

  • SEO

私が2006年からウェブに関わって今17年くらいになります。
その間、ホームページの営業~制作を通して検索エンジン対策は様々な変化をしてきました。

・Yahoo!ビジネスエクスプレスに登録してYahoo!のSEO対策
・無料サイト登録に無作為に登録してバックリンクを大量獲得
・多くのコンテンツをページに仕込んでキーワード出現頻度を7~10%程度の調整
・サイト名をキーワードに指定してSEO対策
・オウンドメディア化してまとめコンテンツを制作
・レスポンシブ・軽量・良質なコンテンツを提供するサイトを制作

などなど、検索エンジン上位のトレンドに合わせて色々な手法が言われ、それは段々手法というよりも概念・考え方・SEOへの向き合い方と言ってもよいような対策へと変化していき、SEO対策をサービスとして提供する会社は年々減少してきました。

これまでSEO対策の現場となってきた検索エンジンはYahoo!からGoogleへ代わり、長くGoogleが主とされる状況が続いています。

その間、2010年頃登場したBingはずっと
Bingなんて誰も使ってないから無視していいですよ

と営業や制作現場で言われ続け、ひどい扱いを受けてきました。
私も同じようにお伝えしてきました。

しかし、今となってはBingの良さを認識し、特定の取引先様においてはBingを意識することをオススメしています。

 

Yahoo!の検索エンジン覇権時代

2006年当時を思い出すとホームページの営業現場では「当社に制作させてもらえればYahoo!の上位に表示されるようSEO対策させていただきます!」といった営業トークを頻繁にしていたように記憶しています。

2006年当時はiPhone3Gが上陸もしていない頃。
検索と言えばYahoo!Japanの時代でした。

もちろんモバイル版Yahoo!Japanも存在していましたがガラケーを使って調べものをするような時代ではなく、検索と言えばパソコン。
個人のメールアドレスもみんなキャリアメールを使い、フリーメールと言えばYahoo!メールの時代でした。

その頃私のGoogleに対する印象は「パソコンに詳しい人はみんなGoogleを使っている」というものでした。
2008年頃、Google Chromeが使われ始めたことがきっかけなのか、私の周りにはYahoo!を使う人はほぼいなくなりました。

その後、Yahoo!検索は独自の検索エンジンYSTからGoogleの検索エンジンを採用することになりました。

Googleが検索エンジンシェアトップ

Googleはその後ずっとパソコンで検索と言えばGoogleと思ってもらえるほど検索エンジンのシェアトップを獲り続け、現在も一位のままです。
一方、同じ時期スマートフォンの需要が拡大し始めました。

モバイルの検索エンジン

2008年はスマートフォン元年とも言える年で、iPhone3Gが日本で発売されました。
iOSにデフォルトでインストールされているSafariのデフォルトブラウザはGoogleでした。
※ どうしてソフトバンクからの発売だったのにGoogleがデフォルトに採用されたのかはChat GPTは次のように推察しています。


その後、GoogleはモバイルOSとしてAndroidを発表し、様々なベンダーさんがスマートフォンを開発、販売することになりました。
標準搭載のブラウザに指定される検索エンジンはほとんどの場合Googleで、スマートフォンの世界ではGoogle検索が標準とも言える状態になりました。

 

Googleが検索エンジンの覇権を獲って10年以上が経過するわけですが、その間も私たちのようなホームページ屋さんはYSTを降ろしたYahoo!はもちろん、Bingの話題を出すこともほとんど無かったと思います。
2022年~2023年にかけてその認識が変わってきたのは、ひとつの傾向が見られたことが始まりでした。

 

Bingのシェアは増え続けている?

StatCounterによるとBingの【パソコン検索の】シェアは2023年7月時点で既に日本で20%強獲得しています。

上記の表は2009年7月から2023年7月までのグラフでGoogleは横ばいですがYahoo!を利用していた層がBingに流れているような印象を受けます。

これが意味するところは安直ですが、

・買ったパソコンにChromeをインストールしたりせず、デフォルト設定のまま使う層
に受け入れられていると想定しています。
言わば、それほどITリテラシーの高くない層ということです。

 

コンバージョン率が高い?

このデータはとあるサイトの2022-01-01 から 2023-06-30 まで(1年半)の流入元別のAnalyticsです。
前提として、このサイトはBingのSEOや広告を意識したことは全くありません。
多目的なサイトで、その中でも主要なコンバージョン指標である「買取依頼」というイベントをベースにしています。

Bingは集客の内、全体の2.6%しか役割を果たせていませんが、コンバージョンにおいては14.6%も占めています

・他の流入元より直帰率が低く
・他の流入元よりセッション時間が長く
・コンバージョン率がdirectの3倍ほどある

という点が優れて現れました。
これはこのサイトだけではなく、【特定の】他のサイトでも同じような傾向が見られました。

 

しかし、この傾向とは真逆で全くBingが成果を出していないサイトも少なくありません。
これに共通して言える点は大きく2点

・商材
・デバイス

の観点から
「リテラシーのあまり高くない方がパソコンを使って比較検討し、意思決定するようなシーンが想定される商材」の場合にBingが大きく効果を発揮する
と考えられます。

若い人が「あーでもないこーでもない」と調べものをするようなシーンでBingは使われませんし、Bing自体がパソコンでの需要しかないので「手軽に携帯で買えるもの」「携帯で探すもの」は不向きです。
そういう意味で飲食店や美容室、医院などBtoCのご商売でBing対策をするのは無意味だと思いますし、若手の人を相手にするようなご商売ではかなり効果は薄いと思います。

 

例えば歴史の長い中小企業の社長や、現役引退されて退職された方などを対象にする

・外壁塗装や住宅建材等でこだわりのあるリフォーム
・経理や労務等特定の業務システム等の販売や開発
・事業承継やDX系のセミナー

などこういったテーマの商材はBingのSEOや広告がとてもハマると思います。

当方ではマイクロソフト広告の運用代行も実施しておりますのでお役に立てることがあれば是非ご相談ください。

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