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お役立ちコラム

非営利団体の広告費助成 Google Ad Grants の導入から運用・効果と事例

  • Google Ad Grants

Google Ad Grantsとは非営利活動をおこなう団体に対してGoogleの広告サービス「Adwords」を10,000ドル(USD)/月分、助成してもらえる非営利団体向けのサービスです。
わかりやすく言えば、非営利団体にとって強力な広報ツールとなる「Google Adwords」の助成サービスということとなります。

[Google Ad Grantsとは]

Googleが提供する非営利活動法人向けサービス「Google for Nonprofits」のサービスのひとつで、他には非営利団体向けのG suite(gmailやハングアウト等の連絡系アプリケーションやドキュメント管理、ドライブの総合サービス)やYoutube非営利プログラムがあります。

[Google Ad Grantsへの参加資格]

特定非営利活動法人や社会福祉法人、一部の非営利型一般社団法人など、「財政的に良好な状態で活動している非営利のボランティア活動を行う組織」

[Google Ad Grantsへの参加手順]

1.TechSoup Japanへの登録

→ 非営利団体向けのITツールを支援する団体への登録がまずはじめに必要になります。

2.Google for Nonprofitsへの登録

→ TechSoup Japanへ登録が完了したら、TechSoup Japanの「確認トークン」を使用してGoogle for Nonprofitsへ登録します。

3.Google for NonprofitsからGoogle Ad Grantsへ申込

→ Google for Nonprofitsに登録できればGoogle Ad Grantsの利用申請をします。

4.Google Adwords Expressアカウントを新設

→ Adwords Expressアカウントが作成され、Google Ad Grantsの利用が承認されれば利用開始できます。

簡単な4つのステップで10,000ドル/月分の広告費を助成してもらえるわけではありますがGoogleの広告費というのはクリック課金、いわゆるクリックされた分だけお金が発生する特徴があります。
やり方が上手でなければ有効に使い切ることもできませんし、効果を出すこともできません。

[Google Ad Grantsを継続して利用するには]

・クリック率5%を維持すること
・90日に一度は設定を改善すること
・有効な広告グループを2つ以上つくること
・サイトリンク表示オプションを最低2つ以上つくること
※ これらの条件を満たせない場合はAdwords Expressという簡単なツールの使用が推奨されています。

実際に10,000ドルの広告費がどれほどのものかというと1クリックあたり100円~200円で想定すると毎日150~300回のアクセスを見込める数字となります。
月に換算すると4500~9000のアクセスとなりNPOや社会福祉法人の広報・宣伝活動としては非常に大きな数字となります。


※ 実際当方でサポートしたGoogle Ad Grantsの数字は導入前後で比較すると新規ユーザー数が459%アップという驚異的な数字となっています。


※ コンバージョン値(実際の問い合わせ数)としては導入前0から導入後11まで、驚異的な伸びとなっています

こういった結果を出すには

・クリック率5%を超えるAdwordsのスキル
・コンバージョン率を改善するWeb改善スキル
・事業の深い理解

の3つが必要となります。

[クリック率5%を超えるAdwordsのスキル]

Adwordsは「キーワード」と「広告文」と「ランディングページ」「入札単価」の4つの要素で広告の表示可否や順位が決まりそれによってクリック数が決まります。有効な広告出稿手順は次のような手順となります。

1. 自分のサイトに関連のあるキーワードを洗い出す
2. キーワードをテーマ毎に分類し、広告グループを作成する
3. キーワード毎に部分一致、絞り込み部分一致、フレーズ一致、完全一致を決める4. 広告グループ毎にキーワードを含んだ広告文をよりたくさん作成する5. キーワード毎にサイトの一番関連があるページへランディングさせる6. 出稿開始7. 「キーワード」と「広告文」を見直す8. 「検索語句」から不要なキーワードを洗い出し除外設定をする

という順番になります。
7.と8.をクオリティ高く繰り返すことで5%を超える数値を狙います。
所感ではありますが、NPOなど非営利活動法人はセールス色が無いイメージがあるのか、クリック率は比較的高い印象です。

[コンバージョン率を改善するWeb改善スキル]

Google Ad Grantsを利用するとこれまでになく多くのアクセスを獲得できるようになります。
そのアクセスを活用して支援や寄付を募ることができます。
この時、非営利活動であるため、セールスや営業よりもより丁寧な説明が必要となります。

どのようなことに問題があり、なぜ解決しなければならないのか。
解決しなければどのようなことになるのか。
本当に現状はそうなのか。違った側面はないのか。
解決するにはなにが必要なのか、どうして支援が必要なのか。

逆の立場であれば湧き上がる疑問に全て応えるくらいの丁寧な説明によって活動を広げることができるようになります。

こうした部分がGoogle Ad Grantsで結果を出すための必要な2点と言えます。
そのために3点目[事業の深い理解]が必要になります。

どうしてGoogle Ad Grantsは高い確率で成果が出るか

Adwordsの運用代行とAd Grantsの運用代行の両方を引き受けた経験からの見解では最大の違いがやはり「1クリックがダイレクトにクライアントの財布にインパクトするかどうか」という点であることが影響が大きいと思います。

単純にどちらが良いという話ではないのですが運用代行において心理的な違いから行動の違いは次のように出ます。


Adwords:1クリックを意味あるものにする。より少ない費用で価値あるデータをとろうという心理。この心理によりマッチタイプを慎重に選択するなど「小さくテストマーケティングをおこない、大きく本番施策をおこなう」というより痛みを小さくする行動をとります。


Ad Grants:まず1万USDを使いきることを優先しようという心理。この心理によりマッチタイプはとりあえずは大きく部分一致にするなど「広くキーワード出稿し、結果を見て意味の無いものを除外する」というより早く正解を出す行動をとり、言い方を変えれば大胆な行動がとれます。

その結果、Google Ad Grantsのほうがより早く効果的なキーワードへ絞り込みができていくということになります。

素晴らしい活動は世に深く知られる必要があると思います。
当方であればGoogle Ad Grantsの導入サポートから運用サポートまでお手伝いできますので、どうぞお問い合わせください。

Google Ad Grantsを一年やってみてわかったこと >

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